外壁塗装費用の値上げラッシュ!工事が必要な人はなる早がおすすめの理由‼

2022年06月02日(木)

今、食料品や日用品、光熱費、ガソリン代など、私たちの身の回りのありとあらゆるものの値段が上がり続けています。 外壁塗装も例外ではありません。新型コロナ禍、ウッドショック、原油高、世界的な資源不足に円安が追い打ちをかけ、業界では値上げラッシュが続いています。

外壁塗装の費用はどれくらい上昇しているのか?今後値下げする見込みがあるのか?どんなタイミングで外壁塗装工事を行えばいいのか?外壁塗装のプロが分析します。

外壁塗装費の値上げがとまらない

実は外壁塗装工事の費用は2017年頃から緩やかに上昇してきましたが、やはり新型コロナウイルスの感染が拡大しはじめた2019年末から2020年にかけて一気に跳ね上がり、今現在も右肩上がりで上昇を続けています。

外壁塗装費の価格推移

※出典:総務省統計局の小売物価統計調査(最新データは2022年04月22日発表資料)より作成
外壁塗装工事(足場設置(養生シート取付を含む),高圧洗浄を含む),2階建,一戸建,〔塗装面積〕140~160㎡,〔外壁材〕窯業系サイディング,〔下地補修〕シーリング打ち替え,〔塗装回数〕3回,〔塗料〕シリコン樹脂系塗料,材料費を含む

塗料三大メーカーが一斉に値上げ!

外壁塗装工事の費用が値上がりしている要因として塗料の価格が上がっていることが挙げられます。塗料代は塗装費用の大部分を占めており、塗料が値上がりすれば我々塗装業者も値上げをせざるを得ません。今年に入り、大手塗料メーカーが相次いで値上げを発表しました。

日本ペイント エスケー化研 関西ペイント
値上げ時期 2022/5/23~ 2022/5/2~ 2022/4/1~
水性塗料 10~15% 5~15% 15~30%
溶剤系塗料 15~25%
シンナー類 30~35% 15~25% 20~40%
ジンクリッチ系塗料類 40~60%
硬化剤 15~30%
粉体塗料 5~10%
機器類等 15~25%

日本ペイント

日本ペイントは世界的な経済活動の回復による需要拡大や北米地域の主要プラントの操業停止、原料サプライヤーの工場火災などのトラブルによる溶剤や樹脂、顔料などの価格高騰や運送費の値上げ、国内宅配業界の運送費高騰などを受け、2021年にすでに値上げを行っています。

しかし、原料費や物流費の上昇に歯止めがかからず、企業努力の限界を超えているとして、2022年5月23日から再度値上げに踏み切りました。塗料は種類にもよりますが5~35%、運賃に関しても 10~30%値上げをしています。

エスケー化研

エスケー化研では原油価格の高騰、原料・資材、物流・運送費が値上がりする状況でも据え置き価格を維持してきましたが、やはり企業努力の限界を超えており、製品の安定供給・品質確保が難しくなったことから、2022年5月2日出荷分より値上げとなりました。

シンナー類が12~25%、塗料全般が5~15%の値上げとなり、運賃においても地域によって価格が改定されました。

関西ペイント

関西ペイントでは原材料価格の高騰や物流コストの上昇を背景として2021年6月22日にすでに値上げを行っています。しかし、それ以降も原材料費の高騰に歯止めがかからず、国際物流の逼迫やエネルギーコストの上昇も続いている状況で2022年4月1日より再度の価格改定に踏み切りました。

塗料類や硬化剤は15~30%、シンナー類は20~40%、ジンクリッチ系塗料類に関しては40~60%の値上げとなりました。

なぜ塗料の値上げがとまらないのか?

塗料メーカー各社の発表資料を見ていると、どの会社も「もはや企業努力の限界をはるかに超えている」「 不本意ながら価格改定に踏み切ることにした」と書かれていて、苦しい実情が見えてきます。メーカーとしても値上げをすることで製品が売れなくなってしまうため、苦渋の選択のはずです。

しかし、なぜ塗料の値上がりは止まらないのでしょうか?ここからはその理由について考えてみます。

原材料の値上がり

塗料の原料は樹脂や顔料、溶液、油などです。これらは多くが海外からの輸入に頼っています。新型コロナウイルスでロックダウンが実施され貨物便が減少し、さらに最近ではロシア・ウクライナ紛争の影響もあり、原材料が入手しづらく費用が高騰しています。メーカーによってはこれに加えて主要プラントの操業停止やサプライヤーの工場火災などのトラブルなども理由として挙げています。

また、ここ数ヶ月は新型コロナウイルスの感染が一段落し、欧米を中心に景気が回復しつつある状況です。需要が拡大しインフレ傾向にあるのも材料費の高騰に拍車をかけています

原油高

車に乗られる方なら日々原油高の影響をひしひしと感じられていると思います。塗料の値上がりに関しても原油の価格高騰が大きな影響を及ぼしています。塗料の原料には樹脂やナフサなど、石油由来のものも数多くあり、これらは原油高の影響を直接受けることになります。

原油高の大きな原因はロシアへの経済制裁の影響でロシア産の原油の供給が少なくなっていること。これに加えて景気回復による需要の上昇やインフレ、脱炭素・脱石油の活発化による原油の減産など、さまざまな要因が絡んでいます。

円安

原材料や原油の高騰に加え、円安という日本ならではの要素も塗料の値上げに大きな影響をおよぼしています。円安とは日本の通貨である円の価値が下がることです。2020年は対ドル為替レートが1ドル=110円ほどであり、1ドルの物が110円で買えました。今は円安になっていて一時期1ドル=130円を突破し、かつて110円で買えていたものが、わずか2年で130円に上がってしまいました。

先程もご説明したとおり、塗料の原材料は海外からの輸入に頼っているため、円安になれば自動的に原材料費が高くなってしまうのです。

外壁塗装費がUPしているのは塗料だけが理由じゃない!

運搬料、資材も軒並み値上げ

外壁塗装工事の費用が高騰している大きな要因は塗料の値上げですが、これ以外にもさまざまな要因が絡んでいます。原油の値上げは塗料の原材料費の値上げはもちろん、 塗料を運搬するための運送費や宅配便などの運賃にも大きな影響を及ぼしています。我々塗装業者もお客さまのもとへお伺いする際に車両を使いますが、やはりガソリンの値上がりによる影響は少なからず受けています。

ウッドショックも大きな要因です。木材が高騰し新築住宅の価格も上がっていますが、この要因は欧米で住宅需要が高まったことです。木材の値上がりがクローズアップされていますが、金属など住宅用資材全般の価格も上昇し、外壁塗装の工事費用にも影響が及んでいます。さらに塗装に必要な工具や機材なども円安やインフレ、原油高の影響によって価格が高騰しています。

新型コロナウイルス、ロシア・ウクライナ紛争、原油高、ウッドショック、インフレ、円安など、要因が多岐に渡って複合的に絡んでいるため、塗料メーカー同様に外壁塗装業界においても企業努力ではどうすることもできないところまで来ており、泣く泣く値上げせざるを得ない状況に陥っています。

我々も例外ではなく、塗料や資機材、工具の費用や輸送費が高騰する中で、お客さまに少しでもご負担をかけないようにと企業努力を重ねております。

外壁塗装工事が必要な方は一刻も早く工事を!

ここまで見てきたとおり、さまざまな要因で外壁塗装の工事費用が高騰しています。未だ新型コロナウイルスは収束の兆しが見えず、世界情勢も混迷を極めているため、今後もしばらくは原油高、ウッドショック、インフレ、円安が続くことと思われます。

確かに工事費用は上がってきていますが、外壁塗装をお考えなら早めのタイミングがおすすめです。今後ますます塗料をはじめとしたコストが上昇する可能性があります。
また、 外壁の塗装の劣化を放置しておくと大規模な修繕や補修が必要となり、さらに余計な出費がかかってしまいます。

特にこれからの梅雨の時期や台風シーズンは外壁が傷みやすいです。雨天の日も多く、工期も遅れがちになります。

松岡塗装店では厳しい状況の中、少しでもお客さまの負担にならないよう、適正価格で質が高い施工を心がけております。お見積りやご相談、現地調査は無料です。
外壁塗装をするかどうか迷われている方、外壁の劣化が気になる方は、ぜひご相談ください。

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