外壁塗装で使われる無機塗料とは?メリット・デメリットや価格を解説

2024年01月23日(火)

無機塗料外壁を長持ちさせたい、いつまでもきれいな外観をキープしたいということであれば、無機塗料を検討してみてはいかがでしょうか?少し高級な塗料ですが、耐久性も抜群で汚れも付着しにくいのでおすすめです

この記事では無機塗料の特徴やメリット・デメリットをご紹介します。気になる耐用年数や費用の相場、どんな方におすすめなのか?といったこともご説明しますので、ぜひ塗料選びの参考にしてみてください。

無機塗料とは?

無機塗料とはセラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料です。他の塗料に比べて耐久性が高く、寿命が長いのが大きな特徴です

外壁はどうしても直射日光に晒されるため、長い年月が経過すると紫外線によって塗膜が劣化してしまいます。無機塗料は外壁塗装用塗料の一番の課題である塗膜の劣化を解決するために開発・製品化されました

無機塗料と有機塗料の違い

一般的な外壁塗装用の塗料は石油などの有機物から生成される樹脂が原料となっています。これらを有機塗料といいます。樹脂はどうしても紫外線や熱、湿気に長期間晒されると劣化してしまいます。種類が豊富で金額が安いものから高いものまでさまざまですが、特に安価な有機塗料はどうしても劣化がしやすいため短期間で塗替えをしなければなりません

無機塗料は前述のとおり無機物、つまり鉱物などの自然物質でかつ炭素を含まないものを主成分とした樹脂を使用しています。非常に高い耐久性と耐汚染性を備えており、外壁に塗装すれば耐候性が高い塗膜を形成することができ、20~25年という長期間にわたって外壁を保護してくれます。

外壁塗装に無機塗料を用いる4つのメリット

以上で無機塗料のおおまかな特徴をお伝えしました。ここからは外壁塗装に無機塗料を使用することで得られる4つのメリットをご紹介します。

①圧倒的な耐久性の高さ(20~25年程度)

塗装なんといっても無機塗料のメリットとして挙げられるのは、圧倒的な耐久性の高さです。一般的な有機塗料はおおよそ8~10年、高性能なものでも15年程度で再塗装が必要となります。前述のとおり、石油を原料とした樹脂は長期間紫外線に晒されるとどうしても劣化してしまい、色褪せが生じ外壁を保護する力が弱まってしまうのです。

無機塗料には紫外線によって劣化する樹脂成分がほとんど含まれていないため、耐候性に優れていて耐用年数が有機塗料と比較して長くなります。塗装条件や商品にもよりますが、20~25年程度と長寿命です。長い間外壁が保護され外観の美しさを保つことができ、再塗装の回数も減らせます。

②セルフクリーニング機能により汚れにくい

無機塗料にはセルフクリーニング機能が備わっているため、汚れが付着しにくく美しい外観が長持ちするのも大きなメリットです。一般的な有機塗料の場合は静電気が発生して空気中のホコリや粒子が引き寄せられてしまいます。また、塗膜が水を弾く性質があるため、雨が降っても汚れが流れにくく定着してしまうのです。

無機塗料は静電気が発生しにくいため空気中のホコリや粒子が付着しにくいという特徴があります。また、親水性(水をなじませる性質)が非常に高く、雨が降ると外壁と汚れの間に雨水が入り込み、汚れが流れ落ちます。こうした性質があるので、時間が経過しても美しさを保つことができるのです。

③カビ・コケが発生しにくい

無機塗料には汚れが付着しにくいだけでなくカビやコケが発生しにくいという特徴もあります。カビやコケは有機物を栄養にして繁殖していきますので、有機塗料に含まれる成分は格好の餌食です。これに湿気や日当たりが悪いといった条件が加わると、あっという間に増殖してしまいます。

一方で無機塗料は養分となる有機物がほとんど含まれないため、カビやコケが発生しにくいのです。特に通気性や日当たりが悪い部分にカビやコケが発生して困っているという方は、ぜひ無機塗料も検討してみてください。

④不燃性がある

燃えにくいというのも無機塗料のメリットです。今は技術が発達してきて塗料の不燃性も向上してきましたが、そもそも石油を原料とした有機塗料は燃える性質があります。

無機塗料は鉱物やガラスなどの無機物を主成分としているため不燃性が高く、火災の延焼リスクの低減につながります。ただし、無機塗料にも多少有機物が含まれているため、まったく燃えないわけではないことには注意が必要です。

外壁塗装に無機塗料を用いる4つのデメリット

以上のように無機塗料を外壁塗装に使うことでさまざまなメリットが得られるため、検討する価値は大いにあります。一方で以下のようなデメリットがあるため、これらも考慮して塗料を選びましょう。

①他塗料と比べて価格相場が高い

塗装まず挙げられるのが高価であるということです。費用相場については後で詳しくご説明しますが、一般的に普及している有機塗料と比べると高性能である分どうしても費用も高くなってしまいます。

ただし、耐用年数が長いのでコストパフォーマンスは非常に良いです。外壁塗装の回数も減らせるため、工事費用の削減にもつながります。高価ではありますが、相応のメリットが得られるはずです。

②ひび割れのしやすさ

ひび割れがしやすいことにも注意が必要です。有機塗料は弾力性があるため、多少力が加わってもひびが入りにくいです。

鉱物やガラスを主成分とした無機塗料は塗膜が非常に硬くなります。そのため塗装面となっている外壁がひび割れてしまうと塗膜にもひびが入ってしまうことがあるのです。ただし、有機塗料も10年程度経過して劣化すれば剥がれやひび割れは発生します。

③効果が施工業者の技量に左右されやすい

施工業者施工業者の技術力や腕前で効果が大きく変わってくる点にも注意しましょう。無機塗料は塗膜が硬くなるため扱いが非常に難しいです。経験豊富で技術力が高い職人が施工する場合でも、しっかりと手順を踏まえて作業をしないと効果が低減してしまいます。前述のとおり無機塗料は20年以上の耐久性がありますが、誤った方法で塗装してしまうと5年以内に剥がれてしまうこともあり得ます。

無機塗料のメリットをしっかりと得たいのであれば、慎重に塗装業者を選んでください。技術力や知識、経験があるのはもちろんのこと、信頼できるかどうか?しっかりと手順を守って作業をしてくれるかどうか?無機塗料を使った外壁塗装の実績があるかどうか?にも着目してみましょう。

④再塗装が難しい

無機塗料は塗り直しが難しいという側面もあります。先ほどもご説明したように、無機塗料の塗膜にはセルフクリーニング機能が備わっています。汚れが付着しにくいという非常に大きなメリットがある一方で、再塗装の際にはこれがデメリットになってしまうのです。

無機塗料の塗装面の上に再塗装をしても、塗料が定着しにくいため剥がれやすくなってしまいます。この点も踏まえた上で塗料選びを慎重にしましょう。

無機塗料がおすすめな人とは?

施工業者以上のように無機塗料を使った外壁塗装にはメリットとデメリットの両方があります。ただ、外観の美しさを長持ちさせたい方、カビやコケが発生しやすい立地に住まいがある方、発生しやすい形状の建物に住まわれている方、塗装費用が多少高くなっても耐久性を重視したい方には無機塗料がおすすめです。

有機塗料よりも長持ちしてセルフクリーニング機能も備わっており、カビやコケの養分となる有機物が含まれていないため、上記のようなニーズをしっかりと満たすことができます。ぜひ外壁塗装の際には有機塗料も選択肢に入れてみることをおすすめします。

無機塗料の価格の相場と耐用年数はどれくらい?

ウレタン塗料やシリコン塗料、フッ素塗料などの有機塗料の費用相場は1㎡あたり1,000円~5,000円程度であるのに対し、無機塗料は5,000円~5,500円と割高です。一方、耐久性に関しては有機塗料が短ければ3年、長くても20年ですが、無機塗料は20~25年なので非常に長持ちすることがわかります。

他の塗料と比べると費用はかかりますが、耐久性が高いため、コストパフォーマンスは非常に高いです。再塗装の回数を軽減できること、外壁をしっかりと保護することができること、外観の美しさを長期間維持できること、カビやコケの発生を防げることを考えると、有機塗料を選ぶ価値は大いにあるかと思います。

【まとめ】無機塗料を用いた外壁塗装なら松岡塗装店へ

無機塗料を使って外壁塗装を行うことで塗膜が長持ちする、汚れが付着しにくい、カビやコケが発生しにくい、不燃性があるなど、さまざまな嬉しい効果が得られます。一方で高価であること、ひび割れる可能性があること、施工業者の技量に左右されること、再塗装が難しいなど、デメリットも少なからずありますので、両方を考慮して選ぶことが大切です。

無機塗料を使って外壁塗装をしたい、無機塗料の仕上がりや効果についてもっと詳しく知ってから塗料を選びたいという方は、ぜひ松岡塗装店にご相談ください。塗装一筋35年で、一級塗装技能士の有資格者も在籍しているため、豊富な知識と確かな技術力に自信あり無機塗料を使った外壁塗装の実績も豊富なので安心。ハウスメーカーや工務店を通さない完全自社施工なので、高価になりがちな無機塗料もリーズナブルな価格で施工可能です

「まずは話を聞いてみたい」という方も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

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