耐用年数20年超のシーリング材「オートンイクシード」とは?価格や特徴を比較

2024年02月21日(水)

外壁は年月が経過するとともに劣化してしまい、放置しておくとやがてひび割れや剥がれが発生し、建物内部に水が侵入してくるおそれもあります。常に紫外線や風雨に晒されるので外壁が劣化するのはしかたのないことですが、できることなら長持ちさせたいところです。

耐久性をアップさせたいということであればシーリング材に「オートンイクシード」を使うのがおすすめです。今回はオートンイクシードの特徴や嬉しいメリット、注意点、一般的なシーリング材との違いについて解説します。

(「オートンイクシード」メーカー公式ページはこちら)

そもそもシーリング材とは?

建物の外壁は複数の外壁材(ボード)やパネルを貼り合わせて構成されていますので、縦横にどうしても隙間が空いてしまいます。これを埋めるのがシーリング材です。

仮に隙間を埋めないと外壁材やパネルが気温や湿度の変化で伸び縮みしたり地震や風などで外からの力を受けたりすることで衝突やたわみ、ズレが生じ、ヒビや剥がれなどにつながります。やがてそこから雨水や空気などが入り込んで建物の腐食や雨漏りなどのトラブルに発展してしまうのです。

シーリング材は建物全体を守るためには必要不可欠な存在です。

シーリング材「オートンイクシード」とは

オートンイクシードは「LSポリマー」が配合された、新しいタイプのシーリング材です。一般的なシーリング材は年月が経つと硬化して痩せてしまいます。柔軟性が高いオートンイクシードなら経年劣化が起こりにくいという特徴があり、長期間にわたって外壁の保護や防水効果が持続します

また、シーリング材を再度施工する際には古いシーリング剤を除去しなければなりませんが、ノンブリードタイプのオートンイクシードは古いシーリングの上に施工することが可能です

「オートンイクシード」を使用する3つのメリット

新しいタイプのシーリング材には「圧倒的に耐用年数が長い」「汚れにくい」「カラーバリエーションが幅広い」というメリットがあります。それぞれ詳しくご説明します。

(1)圧倒的に耐用年数が長い

オートンイクシードを使うメリットはなんといっても耐久性が非常に優れているという点です。一般的な環境下での耐用年数は20年以上となっていて、コンディションが良ければ30年以上長持ちするとも言われています

シーリング材が劣化する要因は太陽の紫外線や熱、雨などです。オートンイクシードは耐候性試験機(SWOM)で耐久度を測定したところ、6,000時間という長時間にわたって性能が持続するという結果が出ました。ちなみに耐候性試験機では1年分の紫外線を200~500時間程度で照射できるため、20~30年もの耐候性があるといえるのです。

これに加えて外壁材への吸着力が強いこと、外圧がかかっても剥がれないムーブメント力が高いこと、劣化の原因となる可塑剤を配合していないため、オートンイクシードは他のシーリング材と比較して圧倒的に耐久性が高いのです

(2)汚れにくい

オートンイクシードには「CRオリゴマー」という成分が配合されています。従来のシーリング材は施工した直後にベタつきがあり、表面にチリやホコリが付着するとどうしても汚れてしまうという弱点がありました。

CRオリゴマーは硬化初期のベタつきが少ないため汚れが付着しにくく、外壁がより美しい仕上がりになります

(3)カラーバリエーションが幅広い

オートンイクシードは220色もの豊富なカラーバリエーションがあります。ホワイト、アイボリー、ベージュ、ブラウン、ネイビー、ブラックなど非常に多彩で、ホワイトだけでも複数の色味から選べます。

シーリングの部分が目立たず、より見栄えがいい外観が実現できるのも、オートンイクシードの大きなメリットです

「オートンイクシード」の3つの欠点・デメリット

以上のようにさまざまなメリットがあるオートンイクシードですが、デメリットもあります。「乾燥するまでに時間がかかる」「価格が高い」「業者・職人に技術が求められる」という3点は留意しておきましょう。それぞれについて詳しく解説します。

(1)乾燥するまでに時間がかかる

一般的なシーリング材は施工してから3日間程度で乾燥します。一方オートンイクシードは完全に固まるまでに1週間程度かかることもあるためどうしても工期が長くなってしまいます。

ただ、耐久性が高くシーリングの補修や打ち替えの頻度を減らせるので、その点も考慮して検討しましょう

(2)価格が高い

上記のようにオートンイクシードは非常に優れたシーリング材といえますが、その分価格は高めで、一般的なシーリング材の1.7~1.8倍程度となります。

しかし、これも考え方次第です。耐用年数は従来のシーリング材の2倍以上であるため、長期的な目線で見るとオートンイクシードのほうがコストパフォーマンスは高いともいえます

(3)業者・職人に技術が求められる

粘着性が高いオートンイクシードは耐久性に優れていますが、それ故に施工が難しい面があります。きれいに充填するためには高い技術力が必要です。また、一般的なシーリング材は夏用と冬用があって施工する季節に合わせて選べますが、オートンイクシードは通年用しかないのも施工が難しい要因となっています。

シーリング材としてオートンイクシードを採用する場合は技術力がありかつ実績が豊富な施工業者を選びましょう

【徹底比較】「オートンイクシード」と一般のシーリング材の違い

耐久性は優れているけど高価なオートンイクシード。いったい従来のシーリング材と比較するとどれほどの違いがあるのでしょうか?最後に耐用年数と価格相場という点でオートンイクシードと従来のシーリング材との違いを比較してみましょう。

(1)耐用年数

一般的なシーリング材の耐用年数は耐久性が高いものでも10年、耐久性が低いものだと3年程度で劣化してしまいます。一方、前述のとおりオートンイクシードの場合は20年程度、環境によっては30年ほど長持ちします。一般的なシーリング材と比較すると2~10倍の耐久性があるのです。

シーリング材の耐久性が高ければ長く安心して暮らせるようになり、メンテナンスや補修の頻度も減るため生活への影響や金銭的な負担も軽減することができます。

(2)価格の相場

一般的なシーリング材の施工費用は1㎡あたり400円~600円程度です。一方オートンイクシードは1㎡あたり700円~1,000円程度と1.7~1.8倍もの差があります。

価格だけ見ると高いと感じられるかもしれませんが、耐久性については2~10倍程度の違いがあるため、むしろオートンイクシードを採用したほうが後のメンテナンス費用や補修費用を抑えられ、トータルではコストが安くなる可能性すらあります

先ほどご紹介したメリット・デメリットを総合的に考慮した上で検討してください。

【まとめ】「オートンイクシード」を使うなら業者選びは慎重に!

オートンイクシードは次世代のシーリング材で非常に耐久性が高い、汚れにくい、カラーバリエーションが豊富といったメリットがあります。一方で乾燥するまでに時間がかかることと、価格が高いこと、施工が難しいといったデメリットもありますが、コストパフォーマンスを考えたら断然おすすめです。

ただし、オートンイクシードのメリットを享受するためには技術力がある施工業者選びが前提となります。松岡塗装店は一級塗装技能士の有資格者、業界トップクラスの腕前をもつ職人が在籍。それでいて完全自社施工なので、リーズナブルな施工が可能です。高品質な仕上がりでアフターフォローも万全なのでご安心いただけます

もちろん、技術力を要するオートンイクシードの施工も、松岡塗装店にお任せください。

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