赤外線外壁調査とは？外壁塗装店に依頼するメリットも解説

外壁調査では大きく外壁にひび割れや損傷がないかを見て確かめる目視調査、ハンマーや打診棒などで軽く外壁を叩いて音で外壁の状態を確認する打診調査、赤外線カメラで外壁の温度を調べる赤外線調査の3つを実施します。このなかでも特に重要なのが赤外線調査です。

この記事では外壁調査、特に赤外線調査の必要性や外壁調査の適切な依頼先についてご紹介します。外壁が傷んできたとお考えの方はぜひ参考にして、一度外壁調査を受けてみましょう。

外壁調査とは？なぜ必要なのか

外壁調査とは外壁の状態を確認するための調査です。建物の外壁は常に紫外線や雨、風にさらされるため、年月が経過するとどうしても劣化が進んでしまいます。そのまま放置しておくと塗膜の浮きや膨らみが生じ、やがて塗膜や外壁材のひび割れや剥がれが発生します。するとそこから雨水が侵入して雨漏りや構造体の腐食につながり、建物の耐久性に大きな影響を及ぼしてしまうのです。建物の寿命を維持するためには定期的な外壁調査と外壁塗装は欠かせません。

冒頭でも触れたとおり、外壁調査には目視調査、打診調査、赤外線調査の3種類があります。目で見たり、叩いたときの音を聞いたり、熱分布を分析したり、さまざまな角度から外壁の状態を確認するのです。

こうした調査を行うことで外壁の劣化度合いがわかり、塗り直しが必要かどうか、どのようなメンテナンスや補修を行うべきかが判断できるようになります。3種類の調査のなかでも特に重要なのは赤外線調査です。

赤外線を使用した外壁調査とは

赤外線調査とはサーモカメラを用いて赤外線を測定し外壁の状態を確認する調査方法です。劣化や損傷が発生している箇所は周囲と微妙な温度差が発生します。それをサーモカメラで分析するのです。

目視調査や打診調査は調査員が外壁に接近する必要があるため、足場を組まなければなりません。赤外線調査は外壁をカメラで撮影するので足場が必要なく、コストカットや時間の短縮につながります。また、見た目ではわからない劣化や損傷もしっかりと確認することが可能です。

一方で天候に左右されてしまう点がデメリットとなります。熱を測定するため環境に大きく左右されやすく、外壁の状態を分析するためには高い測定技術や専門的な知識が必要不可欠です。

赤外線での外壁調査で何がわかる？

赤外線調査では主に外壁材の損傷状態や雨漏りの有無がわかります。外壁材が正常な状態であれば熱は周囲に均等に分散されますが、損傷が発生している場合は周囲との間に微妙な温度差が生じるのです。サーモカメラを用いてそれを測定することで目に見えないような損傷箇所を発見することができます。

また、雨漏りが発生している箇所は水分の影響によって周辺よりも温度が低くなります。そのため、赤外線調査をすれば雨漏り箇所も発見することができるのです。

以下の記事では赤外線を用いた雨漏りの調査方法や、実際に雨漏り箇所をサーモカメラで撮影した画像を掲載しています。ぜひこちらも併せてお読みください。

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外壁塗装店に赤外線での外壁調査を依頼するメリット

外壁調査を依頼する先としては大きく外壁調査専門の会社と外壁の再塗装やメンテナンスを施工する塗装業者の2種類があります。確かに調査専門の会社は高い技術力や専門知識を持っています。しかし、実際にその調査会社が施工しないという点には注意が必要です。

調査結果によって修理・塗装が必要となった場合、調査を行った業者と施工を行う業者が違うと、状況がしっかりと共有されず齟齬が発生する可能性があります。その結果、適切な施工が行われない、費用が見積もり時よりも高くなってしまうといった結果にもつながりかねません。

外壁塗装業者でも調査会社と同等の知識・技術を保有している会社は数多くあります。外壁のプロなので、測定結果をしっかりと分析して施工箇所・工程を見極められるという点が外壁調査を外壁塗装会社に依頼する大きなメリットといえます。

まとめ

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