塗膜の蓄熱フクレ

2021年04月19日(月)

こんにちは。松岡塗装店です!

 

もうすぐで1年の1/3が過ぎようとしています。時間が経つのは本当に早いですね。

 

それでは現場進捗状況です。

 

建築塗装の仕事をして27年になりますが、過去一番の下地の悪い現場で塗り替え工事を行っております。

 

なかなかこのレベルは無いので、御紹介したいと思います。

 

下の画像は、外壁の一部ですが、プツプツと水泡の様なものがあるのが分かりますでしょうか?

 

実はこれ、蓄熱フクレと言われる現象で、新築時の外壁塗装(このお家は30年間ノーメンテナンスで初めての塗り替え)での施工不良が原因で日の当たる面はほぼこの状態です。

 

ここのお家の場合、昔に流行った溶剤系の塗料を上塗り使用したのですが、下地や下塗り・吹き付けが乾燥していないうちに重ね塗りをしてしまうと、熱により乾きの遅い溶剤塗料が揮発して塗り重ねた塗膜を押し上げてしまい、この様な水泡状態のプツプツが出来たと考えれます。

 

上塗りや塗り重ねる前に、下地や塗膜を乾かす時間を長く取ると良かったのですが新築時の塗装業者が手を抜いたか、大急ぎで施工したかのどちらかです。

 

とは言え、この状態のまま普通に塗り替えすると、また同じような現象になると思われますので、しっかりと下地処理を行います。

 

まずは水泡の部分をスクレイパーなど削ります。

 

場所によっては、ワイヤーサンダーを用いて削りました。

 

30年間ノーメンテナンスで、蓄熱フクレのまま長い年月の放置から、下地のモルタルと塗膜がハガレて付いていない部分もありました。

 

塗膜がハガレた部分はスクレイパーで落とせるだけ落とし、塗膜が密着している部分は残します。

 

次に水洗いをしてチョーキング(白化現象)をよく洗い流してから、

カチオンフィーラー(目の細かいモルタルセメント)で、水泡を削った穴にしっかりと入る様に塗り下地を強くしていきます。

 

上塗りに高価な良い塗料を塗っても、下地が悪いとまったく意味がありませんので、しっかりと下地から作り直します。

 

このお家の場合は、傷みが激しかったので全面にカチオンフィーラーを塗布いたしました。

 

 

 

本日の作業は、ここまで終了です。

 

この続きは、次のブログでお伝えいたします。

 

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