光触媒塗料とは?特徴や外壁塗装に用いるメリット・デメリットがまる分かり

2023年09月15日(金)

汚れにくく高い耐久性を持った塗料のひとつに光触媒塗料があります。外壁を汚れにくくする「セルフクリーニング機能」や耐用年数の長さなど多数のメリットを持つ人気の塗料です。しかし実際に外壁塗装で活用する場合にはデメリットも存在します。また光触媒塗料を使用した場合にかかる費用も気になるところです。

この記事では光触媒塗料にかかる費用の相場と、外壁塗装を行う場合の注意点について詳しく解説します。

光触媒塗料とは?

光触媒塗料は紫外線(太陽光)に反応し、外壁に付着したチリや排気ガスなどの汚れを分解する働きを持った塗料です。これは「セルフクリーニング機能」と呼ばれ、光触媒塗料の大きな特徴となっています。

光触媒塗料には酸化チタンという成分が含まれています。酸化チタンは紫外線が当たることにより、活性酸素などを発生させ、有害な大気汚染物質を分解します。また光触媒塗料は、光が当たることで表面が水になじみやすくなる(超親水性)という性質も持っています。超親水性により、汚れが浮きあがるため、雨水などで流れやすくなるのです。分解する力と親水性が合わさった「セルフクリーニング機能」が光触媒塗料の大きな魅力です。

蛍光灯などの室内灯にも光触媒コーティングを施した商品も登場しています。光触媒塗料は、今後さまざまな分野での活用が見込まれる塗料でもあるのです。

光触媒塗料を外壁塗装に用いるメリット3選

汚れにくく耐久性に優れた光触媒塗料は、外壁でも力を発揮します。光触媒塗料外壁塗装に用いるメリットを3つ挙げてご紹介します。

①セルフクリーニング効果があり汚れにくい

光触媒塗料を外壁塗装に用いる第一のメリットは、セルフクリーニング効果を発揮し、汚れにくい点にあります。光触媒塗料は紫外線に反応して、外壁に付着した汚れを分解する特徴を持っています。また光触媒塗料の超親水性は、水になじみやすいのも特徴です。雨水により分解した汚れを自然に洗い流すため、汚れも付きにくくなります。外壁の掃除など日々のメンテナンスも楽になるでしょう。

②耐久性が非常に高い

2つめのメリットは光触媒塗料の使用により、外壁の耐久性の向上が可能になることです。そもそも外壁劣化は、紫外線が要因である場合がほとんどです。一方光触媒塗料は、紫外線の照射を利用して汚れにくくなる効果を発揮します。紫外線が外壁の劣化を遅らせ、長持ちに一役買っているわけです。
一般的な塗料の耐久年数が約10年であるのに比べて、光触媒塗料は最長で約15~20年の耐久性を持っています。他の塗料と比べてもトップクラスの高耐久性を持つ塗料と言えるでしょう。

③空気の洗浄効果が期待できる

光触媒塗料を外壁塗装に用いる3つめのメリットは、空気の洗浄効果が期待できることです。光触媒塗料は車の排気ガスなど空気中の汚れを除去する機能を持っています。さらに汚れだけでなく、悪臭を分解する防臭機能も兼ね備えています。住宅1軒の外壁を光触媒塗料にすると、テニスコート4面分の緑地が持つ空気清浄の効果を発揮できると言われています。

また近年では、抗菌・抗ウィルス性能に関しても優れた効果を持つとわかってきました。外壁だけでなく室内の壁に使用する塗料としてのニーズも高まりつつあります。環境にやさしくエコに配慮できる塗料として、その将来性も注目の的となっているのです。

光触媒塗料を外壁塗装に用いるデメリット

光触媒塗料を外壁塗装に用いることによる多くのメリットをご紹介してきました。ここからは光触媒塗料を使う場合のデメリットや注意点についても解説します。

日陰だと効果を発揮しづらい

外壁塗装で光触媒塗料を用いる際、大きなポイントとなるのは紫外線です。紫外線の光に反応して効果を発揮するため、日陰では効果が薄くなってしまうのです。日陰だからといってまったく効果がなくなるわけではありません。しかし太陽が当たらなければ、光触媒塗料本来持つ効果の半分ほどしか発揮できないことが予想されます。

加えて、セルフクリーニング機能は雨水が流れる場所で大きな効果をもたらします。分解した汚れを雨水で洗い落とすからです。雨水が流れない場所では効果を十分に果たすことができない点にも注意しなければなりません。

選択できる色が少ない

光触媒塗料を外壁塗装に用いる際の2つめのデメリットとして、選択できる色が少ないことが挙げられます。光触媒塗料の主成分である酸化チタンの本来の色は「白」です。そのため光触媒塗料の多くは、白っぽい色をしています。白色顔料があまり用いられないあざやかな色、濃い色を出すことは難しくなります

対応策として、先に濃い色を塗った後、光触媒塗料でコーティングする方法があります。ただし使用できる塗料が限られてしまうのが難点です。光触媒塗料は色の選択肢が少ないため、外壁の色にこだわりたい方には適しません。

高い専門性が必要であり、比較的必要費用が高い

光触媒塗料を外壁塗装に用いるケースでは、他の塗料よりも配慮する工程が多く、高い専門性が必要になります。そのため費用が高くなる傾向にあることを理解しておく必要があります。光触媒塗料は一般的な塗装よりも施行が難しく、手がける職人のスキルに仕上がりが左右されてしまう可能性があります。専門的な人材を用意するため、コストがかかることもデメリットの1つです。

光触媒塗料を外壁塗装に用いる費用の相場

一般的なシリコン塗料で外壁塗装する際、30坪の戸建てで約70~90万円の費用がかかります。一方、光触媒塗料を外壁塗装に用いるデメリットとして、一般的な塗料よりも多くの費用が必要になるとお伝えしました。同じ条件でも約110~135万円とおよそ1.5倍の費用を見込んでおかなければなりません。

光触媒塗料の施工料金は一般的な塗料と比較すると高めです。しかしセルフクリーニング機能や空気清浄機能など光触媒塗料ならではのメリットを考えれば、大きな費用対効果が得られます。「高耐久」など光触媒塗料の特徴にこだわる方にはおすすめの塗料とも言えるでしょう。

光触媒塗料を外壁塗装に用いる場合に気を付けるべきこと

外壁塗装で光触媒塗料を使う際、次の2点に注意が必要です。

1つめのポイントは、屋根や一部の外壁には塗装できない点です。光触媒研究は開発が進められている最中であり、現状では屋根や一部の外壁に非対応となっています。屋根と外壁で異なる塗料を用いることになると、耐久年数に差が生じてしまいます。

2つめは、光触媒塗料を用いた外壁塗装は、高い技術力を持った業者が正確に行うことで本来の効果を発揮するということです。高性能な塗料でも、業者のスキル次第では効果が軽減されてしまします。安易な業者選びをせず、スキルや実績などをじっくり吟味して選ぶことが重要です。

【まとめ】光触媒塗料を外壁塗装に利用するなら安心の技術力の松岡塗装店へ

セルフクリーニング効果を持ち、耐久性の高さを誇る光触媒塗料。汚れにくさからメンテナンス頻度を減らせるなどのメリットを得たい方におすすめの塗料です。施工には注意する部分も多く、業者の腕が仕上がりに大きく影響します。そのため、光触媒塗料による塗装を成功させるためには、専門性の高い業者に依頼することをおすすめします。

私たち松岡塗装店は、大阪エリアを中心に地域に密着した「外壁の塗り替え」を得意しています。1981年の創業以来、完全自社施工のこだわり、充実したアフターフォローを強みにして高品質の施工を手がけてきました。地域のお客様からの厚い信頼にお答えすべく丁寧な対応を心がけています。外壁塗装に関することなら何でもお答えしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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